増築(ぞうちく)とは?

増築とは、既存の建物に対して床面積を増加させる建築工事のことです。同一建物への追加だけでなく、敷地内に別棟を建てる場合も増築に含まれます。建物の建て直しは「改築」とは区別されます。

建築基準法上の手続きや建ぺい率・容積率の制限など、様々な規制に注意が必要な工事です。

増築の基本情報

定義 建物の床面積を増加させる建築工事
形態 同一建物への追加、別棟の建設
区分 新築・改築とは異なる工事区分

増築の種類

水平増築
  • 横方向への拡張
  • 建物の横への増築
垂直増築
  • 上方向への拡張
  • 階数を増やす増築
別棟増築
  • 敷地内に新たな建物を建設
  • 独立した建物の追加

必要な手続き

確認申請
  • 建築確認の取得
  • 法適合性の確認
各種届出
  • 用途地域の確認
  • 消防法関連の届出

制限事項

建ぺい率 敷地に対する建築面積の割合制限
容積率 敷地に対する延べ床面積の割合制限
高さ制限 地域ごとの建物高さ制限

注意点

構造安全性 既存建物への影響を考慮する必要があります
法規制 建築基準法等の規制を確認する必要があります
近隣対応 工事による影響への配慮が必要です

計画時の確認事項

法的制限
  • 用途地域の規制
  • 建築制限の確認
技術的検討
  • 構造計算の必要性
  • 既存部分との接続方法
実施計画
  • 工事期間の設定
  • コストの見積り

増築は、既存建物の床面積を増やすことで生活空間や機能を拡充する重要な建築工事です。ただし、建築基準法をはじめとする各種法規制に適合する必要があり、慎重な計画と手続きが求められます。

特に構造安全性の確保は重要で、既存建物への影響を十分に考慮した設計が必要です。また、近隣への影響も考慮し、工事中の騒音や振動への対策も適切に行う必要があります。工事を始める前に、専門家に相談し、必要な手続きや制限事項を確認することが推奨されます。

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