床組(ゆかぐみ)とは?

床組は、木造建築物の床面を支える重要な構造部材です。建物の構造や用途に応じて、異なるタイプの床組が使用され、それぞれが建物の安全性と快適性を確保する役割を果たしています。

床組の基本情報

定義 木造建築物において床面を支えるための骨組構造
役割 床面の強度確保と建物全体の構造安定性の向上
主要部材 根太、大引、床束、梁などの木材部材

床組の種類と特徴

束立て床
  • 1階部分に使用
  • 根太・大引・床束・土台で構成
  • 高さ調整が可能
根太床(単床)
  • 廊下などの小規模空間に使用
  • 根太・胴差しで構成
  • シンプルな構造
梁床(複床)
  • 2階部分の標準的な床組
  • 根太・床梁・胴差しで構成
  • 一般的な在来工法で採用
組床
  • 2階以上の大空間に使用
  • 根太・小梁・梁・胴差しで構成
  • 高い強度と安定性を確保

各部材の役割

根太 床板を直接支える横材
大引 根太を支える横架材
床束 大引を支える垂直材
床梁 床組全体を支える主要な横架材

床組の選定基準

設置階 1階、2階以上で適する工法が異なります
床面積 広い床面積には強度の高い工法が必要です
使用目的 部屋の用途により必要な強度が変わります
柱の配置 下階の柱の位置や数により工法を選択します

施工上の注意点

材料選定 適切な強度と品質の木材を選択する必要があります
水平精度 床の水平を確保するための慎重な施工が重要です
防腐処理 床下環境に応じた防腐対策が必要です
構造計算 荷重に応じた適切な部材寸法の選定が必要です

床組は、建物の構造安定性と居住性を左右する重要な要素です。建物の規模や用途に応じて適切な工法を選択し、確実な施工を行うことが求められます。

特に在来工法の木造住宅では、それぞれの床組工法の特徴を理解し、建物の要件に合わせて最適な選択をすることが重要です。また、床組の性能を長期にわたって維持するためには、適切な防腐処理や定期的な点検も欠かせません。

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