内金(うちきん)とは?

内金とは、不動産取引において、売買契約が成立した後に買主から売主へ支払われる、売買代金の一部のことを指します。「内入金」や「中間金」とも呼ばれることがあります。

内金の主な特徴

支払いのタイミング 売買契約成立後に支払われます。
性質 支払われた時点で、すでに売買代金の一部として扱われます。
目的 売買代金を分割して支払う際に用いられる方法の一つです。

内金は、似た概念である「手付金」と混同されることがありますが、以下の点で異なります。

  • 手付金は契約成立時に支払われるのに対し、内金は契約成立後に支払われます。
  • 手付金は契約の履行が完了した後に代金に充当されますが、内金は支払い時点ですでに代金の一部となります。

不動産取引における内金の役割は重要です。例えば、高額な物件を購入する際、買主の資金計画に合わせて代金を分割払いにすることで、取引をスムーズに進めることができます。

また、売主にとっても、契約成立後早期に一部の代金を受け取ることで、資金面での安心感が得られます。

内金の金額や支払い時期は、売主と買主の合意によって決められます。一般的には、売買代金の10〜30%程度が内金として支払われることが多いですが、取引の状況や当事者の事情によって変動します。

不動産取引において内金を支払う際は、以下の点に注意が必要です。

契約書への明記 内金の金額、支払い時期、残金の支払い方法などを明確に記載しましょう。
領収書の受け取り 内金を支払った際は、必ず領収書を受け取り、保管しておきましょう。
契約不履行時の取り扱い 万が一、契約が履行されなかった場合の内金の取り扱いについても、事前に合意しておくことが重要です。

内金は不動産取引をスムーズに進める上で重要な役割を果たします。取引の際は、内金の性質や役割を十分に理解し、適切に活用することが大切です。

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