通気筒(つうきつつ)とは?

通気筒とは、建物の室内外を結び、円滑な空気の流れを確保するための太い管状の設備です。換気や排煙、厨房排気などの用途に使用され、建物内の空気環境を整える重要な役割を果たします。

通気筒の基本情報

定義 室内外の空気の流れを確保する管状の設備
主な用途
  • 換気
  • 排煙
  • 厨房排気
  • 空調

設置形態

外付け式 建物外部に独立して設置
一体型 建物躯体と一体化して設置
設置位置 用途に応じて最適な場所を選定

制御装置

ダンパ 気流量を調節する装置
ファン 強制的に空気を送風する装置
制御機器 風量を自動制御する装置

主な用途別特徴

換気用 室内の空気環境を改善
排煙用 火災時の煙を排出
厨房排気用 調理時の熱気や臭気を排出
空調用 空調システムの一部として機能

設計上の注意点

風量計算 必要な換気量に応じた適切な径の選定が必要です
経路設計 気流の抵抗を最小限に抑える配置が重要です
防火区画 防火区画貫通部の処理に注意が必要です
メンテナンス 点検・清掃が可能な設置位置の確保が必要です

維持管理のポイント

定期点検 気密性や制御装置の動作確認
清掃 内部の清掃による通気性能の維持
補修 劣化部分の早期発見と補修

通気筒は、建物の空気環境を適切に保つために不可欠な設備です。用途に応じた適切な設計と設置、そして定期的な維持管理が重要です。

特に防火区画を貫通する場合は、法規制に従った適切な処理が必要であり、設計段階から十分な検討が求められます。また、効率的な換気を実現するためには、建物全体の気流計画との整合性を図ることが重要です。

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