妻面換気(つまめんかんき)とは?

妻面換気とは、建物の妻面(屋根の三角形の側面部分)に換気口を設置する換気方法です。主に住宅の小屋裏空間の換気を目的とし、建物の耐久性を高める重要な役割を果たします。

妻面換気の基本情報

換気方式 自然換気方式
設置場所 建物の妻面(切妻造や入母屋造の三角形の壁面部分)
主な目的 小屋裏空間の湿気・熱気の排出

妻面換気の特徴

換気口の数 原則として2ヵ所以上設置
換気の仕組み
  • 温度差による自然換気
  • 風圧による自然換気
設置パターン
  • 妻面のみの換気
  • 軒裏換気口と組み合わせた換気

妻面換気のメリット

省エネ性 機械を使用しないため電力消費がない
耐久性向上 小屋裏の湿気を効果的に排出し、建物の腐食を防止
メンテナンス 機械式と比べて故障リスクが少なく、維持管理が容易

換気システムの構成

排気部分 妻面に設置された換気口が主に排気を担当
吸気部分 軒裏換気口が設置されている場合は、そこから外気を取り入れ
通気経路 小屋裏空間全体に空気が行き渡るよう設計

設計上の注意点

換気口の設置位置 効果的な換気が行われるよう、適切な位置に配置する必要があります。
換気口の大きさ 小屋裏の容積に応じた適切なサイズを選定する必要があります。
防虫対策 虫や小動物の侵入を防ぐための防虫網の設置が必要です。
雨仕舞 雨水の侵入を防ぐための適切な措置が必要です。

推奨される使用場面

  • 木造住宅の小屋裏換気
  • 自然素材を多用した住宅
  • 省エネルギー住宅

妻面換気は、建物の耐久性を高める重要な役割を果たす換気方法です。特に木造住宅において、小屋裏空間の湿気対策として効果的です。

適切な設計と施工により、長期にわたって建物を健全に保つことができ、メンテナンスも比較的容易です。ただし、効果的な換気を実現するためには、建物の構造や環境条件に応じた適切な設計が必要です。

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