鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)とは?

鉄筋コンクリート造(てっきんこんくりーとぞう)とは、鉄筋とコンクリートを組み合わせて建物の主要構造部を一体化した建築構造です。一般的にRC造(アールシーぞう)とも呼ばれ、優れた耐震性を持つ構造として広く採用されています。

基本情報

定義 鉄筋とコンクリートを組み合わせた一体構造
別称 RC造(アールシーぞう)
構造形式 ラーメン構造

構造の特徴

構成部材
  • 小梁・大梁
  • スラブ(床)
材料特性
  • 引張力に強い(鉄筋の特性)
  • 圧縮力に強い(コンクリートの特性)
  • 一体化による高い剛性

主なメリット

耐震性 地震に対する高い安全性
耐火性 優れた防火性能
耐久性 長期使用に適した堅牢性
遮音性 優れた防音効果

デメリット

自重 建物自体の重量が大きい
空間制限 大空間の確保が難しい
高層化 原則的に高層建築には向かない

構造的特徴

接合部の特徴 部材同士が剛接合で一体化
荷重伝達 各部材が一体となって力を伝達
変形特性 地震時の変形に対して粘り強い

適した用途

建物タイプ
  • 中低層マンション
  • 学校施設
  • 事務所ビル
  • 公共施設
階数 一般的に3〜8階程度が最適

鉄筋コンクリート造は、その高い耐震性と耐久性から、日本の建築物で広く採用されている構造形式です。特に中低層の集合住宅や公共施設などで多く見られ、安全性の高い建築物を実現します。

ただし、建物の自重が大きいという特性から、大空間建築や高層建築には向いていません。用途や規模に応じて、他の構造形式との比較検討が必要です。メンテナンス性にも優れているため、長期使用を前提とした建築物に適しています。

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