租税公課(そぜいこうか)とは?

租税公課とは、国税・地方税および公共団体から課せられる負担金等の総称です。一般的に「公租公課」とも呼ばれ、経理上の勘定科目として使用されます。法律や条例に基づき強制的に徴収される性質を持ちます。

経費計上の可否については、税の種類や使途によって異なり、適切な処理が求められます。

租税公課の基本情報

定義 国税・地方税および公共負担金の総称
法的根拠 租税法律主義に基づく法律・条例
特徴 強制的徴収性、法定性

主な種類

国税
  • 法人税
  • 所得税
  • 消費税
地方税
  • 法人住民税
  • 事業税
  • 固定資産税

経費計上の可否

計上可能
  • 事業用固定資産税
  • 事業用不動産取得税
  • その他事業関連税
計上不可
  • 法人税
  • 法人住民税
  • 延滞税・加算税

按分計算が必要な場合

自宅兼事業所
  • 利用面積による按分
  • 事業使用部分のみ計上
その他
  • 使用目的による按分
  • 事業割合の算定

注意点

期間帰属 対応する事業年度の判定が重要です
按分計算 合理的な基準での按分が必要です
記帳管理 適切な証憑の保管が必要です

経理処理のポイント

計上時期
  • 納付時期の確認
  • 期間対応の確認
証憑管理
  • 納税証明書の保管
  • 按分計算の根拠資料

関連する手続き

申告手続き
  • 確定申告での処理
  • 経費算入の明細
納付手続き
  • 期限内納付
  • 納付方法の選択

租税公課は、法令に基づき課される強制的な負担金であり、適切な経理処理が求められます。特に、経費として認められる項目と認められない項目を正確に区分し、適切な期間に計上することが重要です。

自宅兼事業所の場合など、按分計算が必要な場合は、合理的な基準に基づいて計算を行い、その根拠資料を保管しておくことが重要です。また、納税証明書等の証憑類も適切に保管し、税務調査等に備える必要があります。

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