損失補填の禁止(そんしつほてんのきんし)とは?

損失補填の禁止とは、金融商品取引等において、取引業者が顧客の損失を補填することを禁止するルールです。事前・事後を問わず、また取引業者・顧客双方に適用される重要な規制です。

投資性のある金融商品全般に適用され、違反した場合は行政処分や罰則の対象となります。

損失補填禁止の基本情報

定義 取引による顧客の損失補填を禁止する規制
法的根拠 金融商品取引法等
適用範囲 投資性のある金融商品全般

対象となる取引

有価証券取引
  • 株式取引
  • 債券取引
  • 投資信託
その他の取引
  • 不動産特定共同事業
  • 投資性のある保険契約

禁止される行為

事前の約束
  • 損失補填の事前約束
  • 利益保証の約束
事後の対応
  • 実際の損失補填
  • 補填の要求

規制対象者

取引業者側
  • 補填の約束禁止
  • 実施の禁止
顧客側
  • 補填要求の禁止
  • 約束の要求禁止

違反時の制裁

行政処分
  • 業務停止命令
  • 登録取消し
刑事罰
  • 罰金
  • 懲役

注意点

取引内容 投資性の有無の確認が必要です
約束内容 間接的な補填約束も禁止されます
対応方法 損失発生時の適切な対応が必要です

規制の目的

投資者保護
  • 公正な価格形成
  • 市場の健全性確保
市場秩序
  • 公正な取引の確保
  • 信頼性の維持

損失補填の禁止は、金融市場の公正性と健全性を確保するための重要な規制です。取引業者による損失補填の約束や実施だけでなく、顧客による補填要求も禁止されており、違反した場合は厳格な制裁措置が設けられています。

この規制は、投資性のある金融商品全般に適用される広範な規制であり、市場参加者は取引の性質や約束内容を慎重に確認し、適切な対応を取る必要があります。取引業者は特に、間接的な補填約束や損失発生時の対応について、十分な注意を払うことが求められます。

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