スロープ(すろーぷ)とは?

スロープ(slope)とは、段差を解消するための傾斜路のことです。バリアフリー化において重要な施設で、車いす使用者や高齢者、ベビーカー利用者などの移動をスムーズにする役割を果たします。

スロープの基本情報

定義 段差を解消するための傾斜路
主な目的 バリアフリー化による移動の円滑化
法的根拠 バリアフリー法、建築基準法など

スロープの種類

固定式
  • 常設の傾斜路
  • 建物と一体化した構造
可搬式
  • 必要に応じて設置可能
  • 携帯や収納が可能
伸縮式
  • 長さを調節可能
  • 様々な段差に対応

設置基準

勾配
  • 屋内:1/12以下が望ましい
  • 屋外:1/15以下が望ましい
幅員
  • 有効幅:90cm以上
  • 車いすのすれ違い:180cm以上
手すり
  • 高さ:75〜85cm程度
  • 両側設置が望ましい

メリット

利便性 車いすやベビーカーの移動が容易
安全性 段差による転倒リスクを軽減
汎用性 多様な利用者に対応可能
物品搬送 台車などでの搬送がスムーズ

デメリット

設置スペース 十分な長さと幅が必要
コスト 設置費用が比較的高額
メンテナンス 定期的な点検と清掃が必要
天候の影響 屋外の場合、雨天時の滑りやすさに注意

設計・施工時の注意点

表面処理 滑り止め処理が必要です
排水対策 屋外の場合、適切な排水設計が重要です
照明 夜間の安全な利用のため十分な照明が必要です
積雪対策 寒冷地では融雪装置の検討が必要です

維持管理のポイント

定期点検
  • 表面の損傷確認
  • 手すりの固定状態確認
清掃管理
  • 落ち葉や砂の除去
  • 雨天後の水たまり確認

スロープは、バリアフリー化において欠かせない施設です。設置の際は、利用者の安全性と利便性を考慮し、適切な勾配と幅員を確保することが重要です。

また、設置後は定期的な点検と維持管理を行い、常に安全な状態を保つことが必要です。特に屋外に設置されたスロープは、天候の影響を受けやすいため、より慎重な管理が求められます。

不動産用語集に戻る

不動産用語をキーワードで検索

「あ行」の不動産用語一覧

「か行」の不動産用語一覧

「さ行」の不動産用語一覧

「た行」の不動産用語一覧

「わ行」の不動産用語一覧

ページトップへ