スキップフロア(すきっぷふろあ)とは?

スキップフロアとは、建築物の室内において床レベルを半階分ずらして設ける空間構成手法、または集合住宅において1~2階おきに共用廊下を設ける設計手法です。空間に変化をもたらし、効率的な建物計画を可能にする特徴があります。

スキップフロアの基本情報

定義 床レベルを半階分ずらした空間構成
主な用途 戸建住宅、集合住宅
特徴 空間の立体的な活用と効率的な動線計画

スキップフロアの種類

戸建住宅型
  • 室内で床レベルを半階ずらす
  • 勾配地や地下室との関係で採用
集合住宅型
  • 1~2階おきに共用廊下を設置
  • エレベーターは廊下階のみ停止

メリット

戸建住宅の場合
  • 空間に変化をつけられる
  • 勾配地を有効活用できる
  • 開放的な空間を創出
集合住宅の場合
  • プライバシーの確保
  • 通風性の向上
  • エレベーターホールの削減
  • 共用部分の面積効率向上

デメリット

戸建住宅の場合
  • バリアフリー対応が困難
  • 家具の配置に制限
集合住宅の場合
  • 階段利用が必須
  • 高齢者や身体障害者への配慮が必要

採用時の注意点

設計段階
  • 動線計画の十分な検討
  • 法規制への適合確認
施工面 床レベル差の正確な施工が重要
安全性 転落防止措置の適切な設置
将来性 居住者の加齢による影響の考慮

適している建物用途

戸建住宅
  • 斜面地の住宅
  • デザイン性重視の住宅
集合住宅
  • 若年層向け住宅
  • 学生マンション

スキップフロアは、空間の立体的な活用と効率的な建物計画を可能にする設計手法です。特に集合住宅では、プライバシーの確保や通風性の向上、共用部分の効率化などの利点があります。

ただし、段差が生じることから、バリアフリー対応が困難という特徴があります。採用する際は、将来の居住者の生活スタイルや身体状況の変化も考慮し、慎重に検討することが重要です。

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