シックハウス症候群(しっくはうすしょうこうぐん)とは?

シックハウス症候群とは、住宅に使用される建材や家具から放散される化学物質により、居住者に様々な健康被害が生じることを指します。目の痛み、喉の痛み、めまい、頭痛などの症状が特徴的です。

シックハウス症候群の基本情報

定義 建材等から放散される化学物質による健康被害
原因物質 ホルムアルデヒド、VOC(揮発性有機化合物)など
発生場所 新築・改装後の住宅、オフィスなど

主な症状

目・鼻・喉
  • 目の痛み・かゆみ
  • 喉の痛み・乾燥
  • 鼻づまり
頭部症状
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
その他
  • 倦怠感
  • 皮膚のかゆみ
  • 集中力低下

主な原因物質と発生源

ホルムアルデヒド
  • 合板
  • パーティクルボード
  • 接着剤
トルエン
  • 塗料
  • 接着剤
  • 防水材
キシレン
  • 塗料
  • ワックス
  • 防虫剤

予防対策

建材選び
  • F☆☆☆☆等級の建材使用
  • 自然素材の活用
換気対策
  • 24時間換気システムの設置
  • こまめな換気の実施
温湿度管理
  • 適切な室温維持
  • 湿度管理

法規制と対策

建築基準法 クロス等の内装材の使用制限
住宅品質確保法 化学物質の放散に関する性能表示
建材規格 JIS・JASによる建材等級表示

入居時の注意点

新築時
  • 十分な養生期間の確保
  • 入居前の換気
改装時
  • 使用建材の確認
  • 工事後の換気
家具搬入時
  • 新品家具の開梱後の換気
  • 使用材料の確認

シックハウス症候群は、適切な予防対策を講じることで防ぐことができます。新築・リフォーム時には、建材の選択や換気設備の設置に注意を払い、入居後も定期的な換気を心がけることが重要です。

症状が出た場合は、原因となる化学物質を特定し、換気の強化や建材の交換など、適切な対策を講じる必要があります。深刻な場合は、専門医への相談も検討しましょう。

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