遮音等級(しゃおんとうきゅう)とは?

遮音等級とは、音の伝搬を遮る性能(遮音性能)を示す指標です。空気中での伝搬と固体中での伝搬の2種類があり、それぞれに異なる基準が設けられています。

遮音等級の基本情報

定義 音の伝搬を遮る性能を示す指標
測定方法
  • 空気伝搬音:D値
  • 固体伝搬音:L値

空気伝搬音の基準(D値)

評価方法 外部と内部の音量の差を測定
性能特性 数値が大きいほど性能が高い
基準値
  • 標準:D-50
  • 許容水準:D-45

固体伝搬音の基準(L値)

評価方法 上階の衝撃音が下階で聞こえる大きさを測定
性能特性 数値が小さいほど性能が高い
基準値
  • 重量衝撃音:L-50(推奨)、L-55(標準)
  • 軽量衝撃音:L-45(推奨)、L-55(標準)

集合住宅における基準値

壁の遮音
  • 標準:D-50
  • 許容水準:D-45
床の遮音
  • 重量衝撃音推奨:L-50
  • 軽量衝撃音推奨:L-45
  • 標準(共通):L-55

性能表示における注意点

D値
  • 数値が大きいほど遮音性能が高い
  • 壁の遮音性能を示す指標
L値
  • 数値が小さいほど遮音性能が高い
  • 床の遮音性能を示す指標

遮音等級は、空気中を伝わる音(会話や音楽など)と固体を伝わる音(足音や物の落下音など)の2種類の伝搬に対する性能を別々に評価します。空気伝搬音はD値で表され、数値が大きいほど性能が高く、固体伝搬音はL値で表され、数値が小さいほど性能が高いという特徴があります。

集合住宅では、壁の遮音性能はD-50が標準とされ、床の遮音性能は重量衝撃音L-50、軽量衝撃音L-45が推奨値とされています。これらの数値を理解し、居住環境の快適性を判断する指標として活用することが重要です。

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