専有面積(せんゆうめんせき)とは?

専有面積は、分譲マンションなどの区分所有建物において、各区分所有者が単独で所有している部分(専有部分)の床面積を指します。これは区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)に基づく概念です。

専有面積の主な特徴

定義 区分所有者が単独で所有している専有部分の床面積
具体的な範囲 各住戸の内部空間の床面積
法的根拠 区分所有法に基づいて定義されています

専有面積と共用部分の区別

バルコニー 一般的に専有面積には含まれず、共用部分として扱われます
表示方法 販売広告では「専有面積60平方メートル、他にバルコニー5平方メートル」のように表示されることが多いです

専有面積の計算方法

専有面積の計算には主に2種類の方法があり、結果が異なる場合があるので注意が必要です。

内法(うちのり)計算 壁の内側の寸法で計算する方法
壁心(かべしん)計算 壁の中心線で計算する方法

専有面積の重要性

所有権の範囲 専有面積は区分所有者の所有権が及ぶ範囲を示します
価格評価 不動産の価格評価において重要な要素となります
管理費・修繕積立金 これらの費用は通常、専有面積に応じて算出されます
住宅ローン 融資額の算定基準の一つとなることがあります

専有面積に関する注意点

計算方法の確認 内法計算か壁心計算かを確認することが重要です
共用部分との区別 バルコニーや廊下など、共用部分との区別を理解しておく必要があります
登記簿との差異 登記簿上の面積と実際の専有面積が異なる場合があります
地域による違い 地域によって専有面積の計算方法や表示方法が異なる場合があります

専有面積の活用

物件選び 同じ価格帯の物件を比較する際の判断材料となります
リフォーム計画 内装や設備の変更を計画する際の基準となります
資産評価 不動産の資産価値を評価する際の重要な指標となります

専有面積は、区分所有建物の取引や管理において非常に重要な概念です。物件を購入する際や、マンションの管理に関わる際には、専有面積の定義や計算方法を正確に理解することが大切です。

また、専有面積と共用部分の区別を明確に理解することで、所有権の範囲や管理責任の所在を適切に把握することができます。

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