ランニングコスト(らんにんぐこすと)とは?

ランニングコストとは、不動産などの資産を維持管理するために継続的に必要となる費用のことです。

英語の「running cost」に由来しており、資産を運用し続けるために発生する様々な経費を指します。

ランニングコストには、以下のような費用が含まれます。

光熱費 電気代、ガス代、水道代など
管理費 マンションの共益費や管理費など
点検費 設備の定期点検や保守費用
清掃・補修費 日常的な清掃や小規模な修繕費用
大規模修繕費 建物の長期的な維持のために定期的に行う大規模な修繕費用
保険料 火災保険や地震保険などの費用
税金 固定資産税、都市計画税など

ランニングコストは、資産を所有し続ける限り継続的に発生する費用であるため、不動産投資や住宅購入を検討する際には非常に重要な要素となります。特に以下の点に注意が必要です。

物件の選択 同じ購入価格でも、ランニングコストが大きく異なる場合があります。例えば、古い物件は新しい物件に比べて修繕費が高くなる傾向があります。また、省エネ設計の物件は光熱費が抑えられる可能性があります。
長期的な視点 ランニングコストは長期にわたって発生するため、短期的な視点だけでなく、10年、20年といった長期的な視点で考える必要があります。
資産価値への影響 適切な維持管理を行わないと、資産価値が低下する可能性があります。ランニングコストを適切に見積もり、計画的に支出することが重要です。
収支計画 不動産投資の場合、賃料収入からランニングコストを差し引いた金額が実質的な利益となります。ランニングコストを正確に把握することで、より精度の高い収支計画を立てることができます。
生活設計 住宅購入の場合、ランニングコストは家計に大きな影響を与えます。住宅ローンの返済だけでなく、これらの継続的な費用も考慮に入れた生活設計が必要です。

ランニングコストに対して、資産を取得する際に一度だけ発生する費用を「イニシャルコスト」と呼びます。イニシャルコストには、物件の購入価格、仲介手数料、登記費用、契約費用などが含まれます。

不動産の購入や投資を検討する際には、イニシャルコストとランニングコストの両方を慎重に検討することが重要です。

特にランニングコストは長期にわたって発生し続けるため、その影響は大きいと言えます。正確な情報収集と専門家へのコンサルテーションを通じて、適切な判断を行うことが望ましいでしょう。

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