根保証(ねほしょう)とは?

根保証とは、継続的な取引関係から将来発生する可能性のある不特定の債務を包括的に保証する契約のことです。賃貸借や売買取引、金銭の貸付けなど、継続的な取引関係において広く利用されています。

基本情報

定義 将来発生する不特定の債務を保証する契約
主な用途 継続的取引における債務の保証
必須要件 保証の上限額(極度額)の設定

適用される取引の例

賃貸借取引 賃料の支払いや原状回復費用など
売買取引 商品代金の支払いなど
貸金取引 借入金の返済など

保証期間の制限

貸金等債務
  • 原則3年間
  • 最長でも5年まで
その他の債務 期間は任意に設定可能

保証の終了事由

貸金等債務
  • 保証人の破産
  • 保証人の死亡
  • 期間満了
その他の債務 主債務者の破産等の場合のみ

実務上の注意点

極度額の設定 適切な上限額を設定する必要があります
期間管理 貸金等債務の場合は特に期間制限に注意が必要です
終了事由の把握 保証人の状況変化を適切に把握する必要があります

根保証のメリット

債権者側
  • 包括的な債権保全が可能
  • 取引の安全性が向上
債務者側
  • 取引の円滑化
  • 信用力の補完

根保証は、継続的な取引関係における重要な信用補完手段として機能しています。ただし、保証人保護の観点から、貸金等債務については期間制限が設けられるなど、一定の規制が存在します。

実務上は、極度額の適切な設定や期間管理が重要であり、特に貸金等債務の場合は法定の期間制限を遵守する必要があります。また、保証人の状況変化による終了事由の発生にも注意を払う必要があります。

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