難燃加工(なんねんかこう)とは?

難燃加工(なんねんかこう)とは、木材や紙などの可燃性材料を燃えにくくする処理のことです。建築基準法や消防法で定められた特定の建築物では、安全性確保のために難燃材料の使用が義務付けられています。

難燃加工の基本情報

定義 可燃性材料を燃えにくくする加工処理
対象材料 木材、紙、化学繊維など
目的 建築物の火災安全性の向上

加工方法の種類

塗布方式 難燃剤を表面に塗布
吸着方式 難燃剤を材料に吸着させる
加圧注入 木材に難燃剤を加圧して注入
練り込み 化学繊維の原料に難燃剤を混ぜ込む

法規制対象建築物

建築基準法
  • 劇場
  • 映画館
  • 病院
  • 百貨店
  • 一定規模以上の建築物
消防法
  • 高層建築物
  • 地下街
  • 劇場
  • 旅館

防炎対象物品

  • カーテン
  • どん帳
  • 展示用合板
  • その他防炎性能が必要な物品

防炎性能の判断基準

残炎時間 着炎後、炎を上げて燃える状態が終わるまでの時間
残じん時間 着炎後、炎なしで燃える状態が終わるまでの時間

注意点

材質選択 材料に適した難燃剤の選択が必要です
性能確認 防炎性能の表示確認が重要です
法規制 建築用途に応じた基準の確認が必要です

表示制度

防炎表示 防炎性能を有する製品に表示可能
確認方法 製品に付された防炎表示で確認

難燃加工は、建築物の火災安全性を確保するための重要な処理方法です。特に不特定多数が利用する建築物では、法規制により内装材料への難燃加工が義務付けられており、適切な材料選択と施工が求められています。

加工方法は材料によって異なるため、それぞれの材質に適した処理方法を選択する必要があります。また、防炎対象物品については、法定の性能基準を満たし、適切な表示が付されていることを確認することが重要です。

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