中廊下(なかろうか)とは?

中廊下(なかろうか)は、部屋が両側に並ぶ廊下の形式を指します。床面積を効率的に活用できる一方で、窓がなく閉鎖的になりやすいという特徴があります。建物内部に位置するため、換気や照明設備が必要となり、主に事務所ビルや学校建築で採用されています。

中廊下の基本情報

定義 部屋が両側に配置された廊下形式
別称 内廊下
主な用途 事務所ビル、学校建築など

廊下形式の比較

中廊下
  • 両側に部屋が並ぶ
  • 床面積を効率的に活用
片廊下
  • 片側のみに部屋が並ぶ
  • 採光・通風が確保しやすい

特徴と性質

空間効率
  • 床面積の効率的な活用が可能
  • 多くの部屋を配置できる
環境面
  • 自然採光が制限される
  • 換気設備が必要

メリット

空間活用 限られた面積で多くの部屋を配置可能
動線効率 効率的な人の移動が可能
経済性 建物の収益性を高められる

デメリット

採光 自然光が入りにくく、照明設備が必要です
換気 機械換気に依存する必要があります
閉鎖感 窓がないため閉鎖的な空間になりやすいです

必要な設備

  • 照明設備
  • 換気設備
  • 空調設備
  • 非常用照明
  • 消防設備

採用される建物用途

事務所ビル 効率的なオフィスレイアウトを実現
学校 教室を効率的に配置
ホテル 客室を効率的に配置

中廊下は、限られた床面積を最大限に活用できる設計手法として、主に業務用建築で採用されています。一方で、住宅での採用は少なく、これは自然採光や通風の確保が重視される居住空間の特性によるものです。

設計の際は、閉鎖的になりがちな空間特性を考慮し、適切な照明計画や換気設備の設置、また非常時の避難経路としての機能確保など、十分な配慮が必要となります。最近では、中廊下部分にもトップライトを設けるなど、居住性を高める工夫も見られます。

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