表題登記(ひょうだいとうき)とは?

表題登記とは、土地や建物が登記所に初めて登録される際に行われる基本的な登記手続きです。これは不動産の「戸籍」とも言える重要な手続きで、その不動産の基本的な情報を公示する役割を果たします。

表題登記の基本情報

定義 一筆の土地または一個の建物について最初に行う表示登記
時期 建物の場合、新築後1ヶ月以内の申請が必要
法的根拠 不動産登記法(2005年3月7日改正施行)

表題部に記載される情報

土地の場合
  • 所在、地番、地目
  • 地積(面積)
  • 基準地図の番号
建物の場合
  • 所在、家屋番号
  • 種類、構造
  • 床面積

表題登記の特徴

登記の性質 不動産の物理的状況を公示する表示に関する登記
申請義務 法定期間内の申請が義務付けられている
期間経過後 1ヶ月を過ぎても申請は可能だが、過料の対象となる

申請手続きの流れ

必要書類の準備
  • 登記申請書
  • 建物図面
  • 建築確認通知書
申請方法 オンラインまたは管轄登記所への書面申請
手数料 登記申請手数料の納付が必要

注意点

期間遵守 建物新築後1ヶ月以内の申請期限を遵守する
記載内容 不動産の現況と一致する正確な情報を記載する
未登記の影響
  • 権利証明が困難になる
  • 売買や融資に支障をきたす可能性

表題登記は不動産取引の基礎となる重要な手続きです。特に建物の場合、新築後1ヶ月以内という期限が設けられており、これを過ぎると過料の対象となるため注意が必要です。

また、表題登記がなされていない不動産は、その後の権利関係の登記ができないため、売買や住宅ローンの利用に支障をきたす可能性があります。不動産の権利を守り、円滑な取引を行うためにも、適切な時期に確実に手続きを行うことが重要です。

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