返済能力(へんさいのうりょく)とは?

返済能力とは、住宅ローンなどの債務を返済できる借り主の経済的な能力を指します。金融機関は、収入や年齢などの要素を総合的に判断して融資の可否や条件を決定します。

基本情報

定義 借入金を返済できる経済的な能力
主な判断基準
  • 年収
  • 年齢
  • 職業・勤続年数

審査項目

収入関連
  • 年間収入額
  • 収入の安定性
  • bonus収入
個人属性
  • 年齢
  • 職業
  • 勤続年数

返済比率の基準

年収に対する割合 年間返済額が年収の25~35%以内
月収に対する割合 月々の返済額が月収の25~30%以内
その他債務考慮 他の借入金返済額も含めた総合的判断

返済期間の考え方

年齢制限 完済時の年齢が65~75歳以下
期間設定 15~35年の範囲で設定
返済負担 期間に応じた月々の返済額調整

考慮すべきリスク要因

収入変動
  • 給与の増減
  • 転職・失業リスク
  • 病気・怪我のリスク
支出増加
  • 教育費
  • 医療費
  • 老後の生活費

返済能力強化策

収入面
  • 共働きによる収入増加
  • 副収入の確保
  • 将来の昇給計画
支出面
  • 生活費の見直し
  • 他の借入金の整理
  • 支出計画の策定

返済能力は、住宅ローンを組む際の最も重要な判断基準の一つです。金融機関は、借り主の収入や年齢、職業などの要素を総合的に判断して、安定的な返済が可能かどうかを審査します。一般的に、年間返済額は年収の25~35%以内に抑えることが推奨されています。

返済能力を判断する際は、現在の収入だけでなく、将来的な収入の変動リスクや、教育費などの支出増加も考慮する必要があります。また、借り主自身も、長期的な視点で自身の返済能力を見極め、無理のない返済計画を立てることが重要です。近年は、共働き世帯の増加や多様な働き方の広がりにより、返済能力の判断基準も柔軟化する傾向にありますが、基本的な返済比率の考え方は維持されています。

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