壁心計算(へきしんけいさん)とは?

壁心計算とは、建物の床面積を算出する際に、壁の中心線を基準として面積を計算する方法です。特に分譲マンションの専有面積表示で一般的に用いられ、実際の使用可能面積とは異なることに注意が必要です。

基本情報

定義 壁の中心線を基準とした面積計算方法
主な用途 分譲マンションの専有面積算出
特徴 壁の厚みの半分を含む面積となる

計算方法の違い

壁心計算 壁の中心線で囲まれた面積
内法計算 壁の内側で囲まれた面積
壁外計算 壁の外側で囲まれた面積

面積の比較

壁心面積 パンフレット等に表示される専有面積
使用可能面積 実際に使用できる内法面積
差異 壁厚の半分×周長分の面積

影響する要素

壁厚
  • 構造壁の厚さ
  • 間仕切り壁の厚さ
形状
  • 住戸の形状
  • 外壁の長さ

実務での注意点

表示上の注意
  • 計算方法の明示
  • 使用可能面積との差の説明
  • 誤解を招かない表現
説明時の注意
  • 実測値との違いの説明
  • 家具配置等への影響
  • 顧客への丁寧な説明

一般的な差異の目安

小規模住戸 3~5%程度の差異
中規模住戸 2~4%程度の差異
大規模住戸 1~3%程度の差異

壁心計算は、分譲マンションの面積表示において標準的に用いられる計算方法です。この方法では、壁の厚みの半分が面積に含まれるため、実際に使用できる面積(内法面積)とは異なります。特に小規模な住戸ほど、その差異が使い勝手に影響を与える可能性が高くなります。

実務においては、顧客に対してこの計算方法の特徴と実際の使用可能面積との違いを適切に説明することが重要です。特に家具の配置計画や収納計画を検討する際には、内法寸法を基準とした検討が必要となります。また、広告表示の際には、誤解を招かないよう、計算方法を明確に表示することが求められます。近年は、使用可能面積を併記する事例も増えており、より透明性の高い情報提供が求められています。

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