団体信用生命保険(だんたいしんようせいめいほけん)とは?

団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンに付帯する保険で、借入者が死亡や重度障害となった場合に、残債を保険金で返済する仕組みです。住宅ローンの借り手と金融機関双方を保護する重要な制度として広く普及しています。

団体信用生命保険の基本情報

契約形態 金融機関が保険契約者、借入者が被保険者となる団体保険
保障内容 死亡・重度障害時の住宅ローン残債を保険金で返済
保険期間 住宅ローン完済までの期間

主な特徴

加入形態
  • 住宅ローン契約時に加入
  • 金融機関により加入必須の場合あり
保険料
  • 通常、金融機関が負担
  • ローン金利に含まれる形で間接的に支払い

保障内容の種類

一般団信 死亡と所定の高度障害状態を保障
三大疾病付団信 一般団信に加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中を保障
八大疾病付団信 三大疾病に加えて、重度の糖尿病・高血圧症・肝疾病・慢性腎不全・重度の精神障害を保障

加入時の重要事項

告知義務 健康状態や既往症について正確な告知が必要
加入制限 年齢や健康状態による加入制限がある場合あり
クーリングオフ 適用対象外
保険金請求権 金融機関が保険金受取人となる

メリット

借入者側
  • 相続人への債務負担の防止
  • 住宅資産の保全
金融機関側
  • 貸付債権の保全
  • 回収業務の軽減

加入検討時の確認事項

保障内容 死亡・障害以外の保障の要否を検討
保険料負担 上乗せ金利の確認
健康状態 加入可否の事前確認

注意すべき事項

  • 告知内容の正確性
  • 保障開始時期の確認
  • 保険金支払事由の詳細確認
  • 他の生命保険との関係
  • 借り換え時の再加入要件

団体信用生命保険は、住宅ローン利用者の債務保証として重要な役割を果たしています。加入に際しては、保障内容や告知事項を十分に確認し、必要に応じて保障を充実させた商品の選択を検討することが重要です。また、健康状態により加入できない場合の代替手段についても、事前に金融機関に相談することをお勧めします。

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