中間検査(ちゅうかんけんさ)とは?

中間検査とは、建築物の安全性向上を目的として1999年に導入された制度で、建築基準法第7条の3に基づき、建築工事の途中段階で行われる法定検査です。

基本情報

導入時期 1999年(平成11年)
法的根拠 建築基準法第7条の3
背景 阪神・淡路大震災での建物倒壊を教訓

検査の流れ

申請期限 特定工程完了から4日以内
検査実施 申請から4日以内
合格証交付 基準適合時に中間検査合格証を発行

制度の特徴

  • 特定工程での検査義務付け
  • 合格までの工事進行停止
  • 迅速な検査実施(最大8日間)
  • 自治体による対象建築物の指定

対象建築物の例

建物種別 木造3階建て一戸建て住宅など
特定工程 屋根工事
制限事項 合格前は構造耐力上主要部分の工事進行不可

注意点

地域による違い 特定行政庁により対象建築物が異なります。
事前確認 自治体の建築確認担当部署への確認が必要です。
工期への影響 検査による工事の中断を考慮する必要があります。
手続きの厳守 法定期間内の申請・検査実施が必要です。

中間検査は、建築工事の途中段階で建物の安全性を確認する重要な制度です。特定工程における検査と合格証の取得が、次の工程に進むための必須条件となっています。

対象となる建築物や特定工程は地域により異なるため、建築計画時には必ず所管の特定行政庁に確認することが重要です。また、検査による工事の中断期間を考慮した工程管理が必要となります。

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