長期修繕計画(ちょうきしゅうぜんけいかく)とは?

長期修繕計画とは、マンションなどの共同住宅において、建物の経年劣化に対応するため、将来必要となる修繕工事の実施時期や費用を計画的に定めたものです。マンションの維持管理における重要な指針となります。

基本情報

対象期間 一般的に25~30年
作成者 管理組合
目的 計画的な修繕工事の実施と修繕積立金の設定

計画内容

修繕項目
  • 外壁・屋上防水
  • 給排水設備
  • エレベーター設備
  • 共用部分の設備
費用計算
  • 修繕工事費用の概算
  • 修繕積立金の算出

主な修繕周期

  • 外壁塗装:12~15年
  • 屋上防水:15~20年
  • 給水管取替:25~30年
  • エレベーター更新:20~25年

計画の見直し

見直し時期 5年ごとを目安
見直し内容
  • 修繕時期の調整
  • 工事費用の見直し
  • 積立金額の検討

注意点

積立金の設定 必要額を確保できる金額設定が重要です。
実施時期 建物や設備の状況により変更が必要です。
合意形成 区分所有者間での計画内容の合意が必要です。
社会情勢 物価上昇などを考慮した見直しが必要です。

長期修繕計画は、マンションの資産価値を維持し、快適な住環境を確保するための重要な計画です。建物の劣化状況や修繕工事の必要性を的確に判断し、計画的な修繕を実施することが求められます。

また、修繕積立金の額を適切に設定することで、将来の大規模修繕に備えることができます。定期的な見直しを行い、実情に合わせた計画の調整を行うことが重要です。

不動産用語集に戻る

不動産用語をキーワードで検索

「あ行」の不動産用語一覧

「か行」の不動産用語一覧

「さ行」の不動産用語一覧

「た行」の不動産用語一覧

「わ行」の不動産用語一覧

ページトップへ