バリアフリー(ばりあふりー)とは?

バリアフリーは、誰もが安全で快適に暮らせる住環境を実現するための重要な設計概念です。高齢者や障害者だけでなく、全ての人にとって使いやすい空間づくりを目指します。

バリアフリーの基本情報

定義 生活の障壁(バリア)を取り除いた設計・構造
目的 あらゆる人が安全・快適に生活できる環境の実現
法的根拠 バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)

主なバリアフリー設備

移動空間
  • スロープ(傾斜路)
  • 手すり
  • 段差のない床
  • 広い廊下幅
水回り
  • 車椅子対応の洗面台
  • 手すり付きトイレ
  • 段差のない浴室
建具
  • 引き戸
  • レバーハンドル
  • 自動ドア

バリアフリー設計の基準例

通路・廊下 幅員78cm以上(介助者同行の場合は90cm以上)
出入口 幅75cm以上、段差2cm以下
スロープ 勾配1/12以下(屋外は1/15以下推奨)
手すり 床面から75cm程度の高さに設置

対象となる主なバリア

物理的バリア
  • 段差
  • 狭い通路
  • 開きにくいドア
情報のバリア
  • 見にくいサイン
  • わかりにくい案内
  • 不十分な照明

設計時の注意点

安全性 転倒防止や衝突防止への配慮が必要です
使いやすさ 操作のしやすさや分かりやすさを重視します
メンテナンス 清掃や修繕のしやすさも考慮が必要です
将来の変更 生活状況の変化に対応できる可変性を持たせます

バリアフリーは、単なる物理的な障壁の除去だけでなく、心理的なバリアの解消も含めた総合的な環境整備を意味します。近年では、設計段階から多様な利用者のニーズを考慮する「ユニバーサルデザイン」の考え方も広がっています。

住宅のバリアフリー化を検討する際は、現在の居住者のニーズだけでなく、将来的な身体状況の変化や、様々な来訪者への対応も考慮に入れた計画が重要です。また、美観との調和や経済性なども含めた総合的な判断が必要です。

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