24時間換気システム(24じかんかんきしすてむ)とは?

24時間換気システム(24じかんかんきしすてむ)は、新築住宅に設置が義務付けられている常時機械換気の仕組みです。室内の空気環境を保つため、24時間稼働し続ける換気設備で、設置方式によって第1種から第3種まで分類されています。

基本情報

定義 常時機械換気を行う設備システム
法的根拠 建築基準法で新築住宅への設置を義務付け
目的 室内の空気環境の維持・改善

換気方式の種類

第1種換気
  • 給気・排気とも機械式
  • 換気効果が最も高い
  • 運転コストが高い
第2種換気
  • 給気は機械式
  • 排気は自然換気
  • 結露の恐れあり
第3種換気
  • 給気は自然換気
  • 排気は機械式
  • 住宅で一般的

各方式の特徴

第1種換気
  • 最も確実な換気が可能
  • フィルターで空気清浄可能
第2種換気
  • クリーンルームに適する
  • 室内が正圧になる
第3種換気
  • 設置コストが比較的低い
  • 運転コストが低い

各方式の課題

第1種換気 運転コストが高額です
第2種換気 結露が発生する可能性があります
第3種換気 各部屋に給気口が必要です

選択のポイント

  • 建物の用途と規模
  • 気候条件
  • 設置コスト
  • 運転コスト
  • メンテナンス性

メンテナンス事項

定期清掃 フィルター、給排気口の清掃
点検 機器の動作確認、異音チェック
部品交換 フィルター等の消耗品の交換

24時間換気システムは、シックハウス対策として重要な設備です。各換気方式にはそれぞれ特徴があり、建物の用途や要求される性能に応じて適切な方式を選択する必要があります。

特に住宅では、設置コストと運転コストのバランス、メンテナンスの容易さから第3種換気が多く採用されています。ただし、いずれの方式でも適切な維持管理が重要で、定期的な清掃や点検が必要です。

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