盛土規制法(もりどきせいほう)とは?

盛土規制法は、宅地造成や盛土等による災害を防止するために2022年5月に制定された法律です。土地の用途を問わず、危険な盛土等を全国一律の基準で規制する包括的な法律として重要な役割を果たしています。

法律の基本情報

正式名称 宅地造成及び特定盛土等規制法
制定時期 2022年5月
規制対象 宅地、森林、農地等すべての土地における盛土等

規制区域の種類と内容

宅地造成等工事規制区域
  • 災害の恐れが大きい市街地等が対象
  • 工事着手前の許可が必要
特定盛土等規制区域
  • 上記以外で特に危険度が高い区域
  • 工事着手前の届出、大規模工事は許可が必要

必要な防災措置

構造物設置 擁壁、排水施設等の設置
地盤対策 地盤の締め固め等の実施
その他 災害防止に必要な各種措置

工事の監督体制

定期報告 施工状況の定期的な報告義務
中間検査 施工中の工事状況確認
完了検査 工事完了時の検査実施

土地所有者等の責務

維持管理 安全な状態での土地の維持義務
是正措置 土地所有者等への是正命令可能
原因者責任 原因行為者への是正命令も可能

盛土規制法は、全国で発生している盛土災害への対策として、包括的な規制の枠組みを構築しています。特に重要な特徴は、土地の用途を問わない統一的な規制基準の設定と、きめ細かな工事監督体制の確立です。

また、土地所有者等に対して安全な状態での維持管理を義務付けるとともに、必要に応じて原因行為者への是正命令も可能とすることで、より実効性の高い災害防止対策を実現しています。盛土等による災害から人命と財産を守るため、この法律に基づく適切な規制と管理が求められています。

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