保証人(ほしょうにん)とは?

保証人とは、債務者が債務を履行しない場合に、その履行責任を負う者を指します。人的担保の一つとして、債権の回収を確実にするための重要な役割を果たします。

保証人の基本情報

定義 債務者が債務を履行しない場合に、その履行をする責任を負う者
要件
  • 法的な行為能力があること
  • 弁済する資力があること
契約形式 債権者との書面による保証契約が必要

保証債務の範囲

主たる債務 債務者が元々負っていた債務
従たる債務
  • 利息
  • 違約金
  • 損害賠償
  • その他付随する債務

2020年4月の民法改正による保護強化

限度額の設定
  • 個人保証人の場合、債務額が確定しない保証は限度額の設定が必要
  • 限度額未設定の場合は保証契約が無効
意思確認手続 事業用融資の経営者以外の保証人には公証人による意思確認が必要
情報提供義務
  • 主たる債務者の財産状況
  • 債務の履行状況
  • 期限の利益喪失に関する情報

保証人の責任範囲例

賃貸借の場合
  • 滞納家賃の支払い
  • 原状回復費用
  • その他賃貸借契約に付随する債務

注意点

責任の範囲 予期しない大きな負担が発生する可能性があります。
契約の重要性 書面による契約が必要で、口頭での約束は無効です。
法改正の影響 2020年4月以降の保証契約には新しい保護規定が適用されます。

保証人制度は債権回収の確実性を高める重要な制度ですが、保証人に過大な負担をかける可能性があります。2020年の民法改正により保証人保護が強化され、特に個人保証人については様々な制限が設けられています。

不動産取引における保証人契約を結ぶ際は、その責任範囲や限度額を明確に理解し、慎重に判断することが重要です。また、債権者側も適切な情報提供を行い、保証人の権利を保護する必要があります。

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