平面図(へいめんず)とは?

平面図は、建築物の各階を水平方向に切断した状態を表現した図面で、部屋の配置や開口部の位置、設備の配置などを示す基本的な建築図面です。建物の空間構成を理解する上で最も重要な図面の一つとされています。

基本情報

定義 建物を水平に切断した状態を表現した図面
目的 建物の空間構成や仕様の表示
表示高さ 床面から概ね1.2m~1.5mの位置で切断

主な表示内容

空間構成
  • 部屋の配置と形状
  • 廊下・階段の位置
  • 各室の用途
開口部
  • 出入口の位置
  • 窓の配置
  • 建具の種類

表現要素

寸法表示
  • 室内寸法
  • 壁芯寸法
  • 開口部寸法
設備表示
  • 衛生設備
  • 電気設備
  • 空調設備

関連図面との関係

立面図 建物の外観を示す図面
配置図 敷地内の建物配置を示す図面
断面図 建物を垂直に切断した図面

用途別の特徴

施工図
  • 詳細な寸法表示
  • 材料仕様の明示
申請図
  • 法規チェック用
  • 基本的事項の表示

作成上の注意点

寸法関係
  • 正確な寸法表示
  • 整合性の確保
  • 必要寸法の明示
表現方法
  • 適切な縮尺選択
  • 図面記号の統一
  • わかりやすい表現

活用場面

設計段階
  • 空間計画の検討
  • 動線計画の確認
施工段階
  • 工事の基準図面
  • 施工位置の確認

平面図は、建築物の空間構成を理解し、設計意図を伝達する最も基本的な図面です。各階の部屋配置や動線計画、設備の配置などを明確に表現し、建築物の機能性や使いやすさを検討する重要な資料となります。

実務においては、用途に応じて適切な表現方法を選択することが重要です。施工図では詳細な寸法や仕様を明示し、申請図では法規チェックに必要な情報を的確に表現します。また、関連する立面図や配置図との整合性を確保し、建築物の全体像を正確に伝えることが求められます。特に、寸法表示の正確性や図面記号の統一性には細心の注意を払い、誤解のない明確な図面作成を心がける必要があります。

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