閉鎖登記簿(へいさとうきぼ)とは?

閉鎖登記簿とは、合筆や滅失などにより登記記録が閉鎖された不動産の記録を保存する帳簿です。土地は50年間、建物は30年間保存され、必要に応じて閲覧や謄本の取得が可能です。

基本情報

定義 閉鎖された不動産登記記録の保存帳簿
保存期間
  • 土地:50年間
  • 建物:30年間
保存形態 紙または磁気ディスク

閉鎖される主な場合

土地の場合
  • 合筆による統合
  • 分筆による分割
建物の場合
  • 建物の滅失
  • 建替えによる変更

コンピュータ化による閉鎖

旧登記簿 紙媒体の登記簿
新登記簿 電子化された登記記録
移行処理 旧登記簿の閉鎖と電子データ化

閲覧・証明書取得

閲覧方法 登記所での直接閲覧
証明書種類 閉鎖謄本(全部・一部)
取得手続き 登記所への請求手続き

利用目的

権利関係 過去の権利関係の確認
履歴確認 不動産の変遷過程の調査
紛争解決 過去の登記状況の証明

注意点

保存期間
  • 期間経過後の廃棄
  • 期間内の請求確認
記載内容
  • 閉鎖時点での情報
  • 現在の状況との違い

実務での活用

調査業務
  • 権利関係の沿革調査
  • 過去の登記状況確認
証明業務
  • 過去の権利関係証明
  • 登記履歴の確認

閉鎖登記簿は、不動産の過去の権利関係や変遷を確認するための重要な記録です。特に権利関係の調査や紛争解決において、過去の状況を確認する貴重な資料となります。土地と建物で保存期間が異なり、それぞれ50年と30年という長期間にわたって保管されます。

実務においては、不動産取引の経緯を確認する際や、権利関係の調査時に活用されます。ただし、保存期間を経過すると廃棄されるため、必要な情報は期間内に入手することが重要です。また、コンピュータ化に伴い、紙媒体の登記簿も閉鎖登記簿として保管されており、これらの記録も必要に応じて閲覧や謄本取得が可能です。

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