引き戸(ひきど)とは?

引き戸は、横方向にスライドして開閉する日本の伝統的な建具の一つです。開閉時に前後のスペースを必要としないため、限られた空間を有効活用できる特徴があります。

引き戸の基本情報

定義 溝やレールに沿って横方向に開閉する戸
機構 戸板を溝やレールで導いて滑らせる
主な用途 住宅の室内間仕切り、玄関、押入れなど

引き戸の種類

片引き 一枚の戸板を片側に引く形式
両引き 二枚の戸板を左右に分かれて引く形式
引き違い 二枚以上の戸板が別々のレールを走る形式

引き戸のメリット

空間効率 開閉時に前後のスペースを必要としない
安全性 急な開閉による事故リスクが少ない
バリアフリー 車椅子でも操作がしやすい
デザイン性 和モダンな空間演出が可能

引き戸のデメリット

気密性 開き戸と比べて気密性が劣る
耐久性 レールや戸車の経年劣化に注意が必要
防音性 完全な遮音性を得にくい

用途による選び方

室内間仕切り 引き違いや両引きが一般的
クローゼット 片引きや両引きが多用される
玄関引戸 防犯性を考慮した重厚な造りが必要

注意点

設置時
  • レールの水平確保
  • 適切な戸車の選択
  • 建具重量の確認
メンテナンス
  • レールの定期清掃
  • 戸車の点検・交換
  • レール潤滑剤の補充

引き戸は、日本の住宅において広く使用されている建具で、特に空間を有効活用したい場所や、バリアフリー性能が求められる場所に適しています。開閉時に前後のスペースを取らないため、廊下や小さな部屋での使用に最適です。

ただし、気密性や防音性については開き戸に劣る面があるため、用途に応じて適切な選択が必要です。また、レールや戸車などの可動部分は経年劣化が避けられないため、定期的なメンテナンスが建具の長寿命化のポイントとなります。近年は、気密性を高めた製品や、耐久性の高い部材を使用した製品なども開発されています。

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