はめ殺し窓(はめごろしまど)とは?

はめ殺し窓は、開閉機能を持たない固定式の窓で、シンプルな構造ながら高い気密性や防音性を実現できる窓の形式です。大きな開口部の確保や意匠性の向上に活用されています。

はめ殺し窓の基本情報

定義 開閉できない固定式の窓
別称 固定窓、FIX窓
基本構造 枠にガラスを直接固定する形式

はめ殺し窓の特徴

気密性
  • 開閉部分がないため高い気密性を確保
  • すき間からの空気の流入が少ない
防音性
  • 開閉部分がないため高い遮音性能
  • 騒音の多い場所に適している
デザイン性
  • 大きな開口部の確保が可能
  • すっきりとした外観を実現

一般的な用途

住宅用途
  • リビングの大開口
  • 吹き抜けの採光窓
  • 階段室の採光
商業施設
  • ショーウィンドウ
  • エントランスの装飾窓
  • オフィスビルの外装

メリット・デメリット

メリット
  • 高い気密性と防音性
  • メンテナンスが少ない
  • 大きな開口部の確保が可能
  • コストが比較的安価
デメリット
  • 換気ができない
  • 清掃が困難
  • 非常時の避難経路にならない

設計上の注意点

換気計画 別途換気口や開閉可能な窓の設置が必要です
避難計画 避難経路の確保を考慮した配置が重要です
結露対策 断熱性能の高いガラスの選択が推奨されます
清掃方法 内外からの清掃方法を考慮した設計が必要です

はめ殺し窓は、その特性を理解して適切に使用することで、建物の機能性と意匠性を高めることができます。特に気密性や防音性が求められる場所での使用に適していますが、換気や避難などの機能面での配慮が必要です。

設計の際は、他の開閉可能な窓との組み合わせや、建物全体の計画の中での適切な配置を検討することが重要です。また、メンテナンス性や清掃方法についても事前に考慮する必要があります。

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