貫(ぬき)とは?

貫(ぬき)とは、伝統的な日本建築において柱と柱の間を水平方向につなぐ横架材のことです。主に真壁工法で用いられ、壁の強度を高める重要な構造部材として使用されてきました。

貫の基本情報

定義 柱と柱を水平につなぐ横架材
主な用途 壁下地の形成と建物の耐力向上
使用場所 真壁造りの壁面部分

貫の役割

構造的役割
  • 柱の変形を抑制
  • 建物全体の剛性を向上
  • 地震や風に対する抵抗力を増加
施工的役割
  • 壁下地の支持
  • 土壁施工の基準となる

貫の特徴

材料 主に木材を使用(杉、桧など)
形状 細長い棒状の部材
施工方法 柱に穴を開けて通し、くさびで固定

設計上の注意点

配置 壁の高さに応じて適切な間隔で配置する必要があります
寸法 柱間距離や壁の仕様に合わせて適切な断面寸法を選定します
固定方法 くさびの打ち方や固定強度に注意が必要です

貫は日本の伝統建築を特徴づける重要な構造要素であり、現代でも伝統的な工法を用いる建築物において広く使用されています。その構造的な役割に加え、日本建築特有の美しさを生み出す意匠的な要素としても評価されています。

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