認定長期優良住宅(にんていちょうきゆうりょうじゅうたく)とは?

認定長期優良住宅とは、長期優良住宅普及促進法に基づき、長期にわたって良好な状態で使用できると行政庁が認定した住宅のことです。高品質で長寿命な住宅の普及を促進するための制度となっています。

基本情報

根拠法 長期優良住宅の普及の促進に関する法律(長期優良住宅普及促進法)
認定機関 行政庁(所管行政庁)
目的 優良な住宅ストックの形成を図り、環境負荷の低減を図ること

長期使用構造等に関する基準

劣化対策 構造躯体の100年程度の使用継続が可能
耐震性 大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制
可変性 ライフスタイルの変化に応じた構造・設備の変更が容易
維持管理性 内装・設備の維持管理が容易に実施可能
省エネルギー性 十分な断熱性能等の省エネルギー性能を確保
バリアフリー性 共同住宅においてバリアフリー改修スペースを確保

その他の認定基準

周辺環境との調和 地区計画、景観計画、建築協定等との調和が必要
災害対策 自然災害による被害の防止・軽減に配慮
居住水準 必要な住戸面積の確保

維持保全について

点検計画 維持保全計画の策定が必要
点検頻度 少なくとも10年ごとの点検が必要
点検箇所
  • 構造耐力上の主要部
  • 雨水の浸入を防止する部分
  • 給水・排水設備

優遇措置

税制優遇
  • 住宅ローン減税の上乗せ
  • 性能強化費用の所得税額特別控除
  • 登録免許税等の軽減
建築規制 容積率の特例措置が適用

認定取得の注意点

事前確認 認定基準への適合性を事前に確認する必要があります
計画作成 維持保全計画を適切に作成する必要があります
維持管理 定期的な点検・補修を確実に実施する必要があります

認定長期優良住宅は、長期にわたって快適に住み続けられる住宅として、高い性能基準が設定されています。認定を受けることで様々な優遇措置を受けることができますが、維持管理に関する義務も発生します。

認定を受けるためには、設計段階から基準への適合を意識し、維持保全計画を適切に作成することが重要です。また、認定後は計画に基づいた適切な維持管理を行うことで、住宅の長寿命化を図ることができます。

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