徒歩所要時間の表示(とほしょようじかんのひょうじ)とは?

徒歩所要時間の表示とは、不動産広告において物件から最寄り駅などの主要施設までの所要時間を示すための規定された表示方法です。不動産の表示に関する公正競争規約に基づき、統一された基準で算出されます。

徒歩所要時間の基本情報

定義 物件所在地から主要施設までの徒歩による所要時間を示す表示方法
計算基準 道路距離80mにつき1分として計算
端数処理 1分未満は切り上げ

主な表示対象施設

  • 鉄道駅
  • 最寄りのバス停留所
  • 学校
  • その他の主要施設

計算時の考慮事項

考慮しない要素
  • 信号待ち時間
  • 坂道による速度変化
  • 歩道橋の上り下り
計算方法 実際の道路距離÷80m=所要時間(分)※1分未満切り上げ

表示例と計算例

距離150mの場合 150m÷80m=1.875分 → 2分と表示
距離400mの場合 400m÷80m=5分と表示
距離90mの場合 90m÷80m=1.125分 → 2分と表示

重要な注意点

誤認防止 実際の所要時間よりも短く表示することは禁止されています。
統一基準 不動産業界全体で統一された基準を使用する必要があります。
表示義務 広告において距離を時間で表示する場合は、この基準に従う必要があります。

徒歩所要時間の表示は、物件選びの際の重要な判断材料となります。この表示方法は公正競争規約により厳格に定められており、消費者が物件の立地条件を適切に判断できるようにすることを目的としています。

なお、実際の所要時間は、天候や時間帯、個人の歩行速度などによって変動する可能性があります。そのため、この表示はあくまでも目安として捉えることが推奨されます。購入や賃貸を検討する際は、実際に歩いて確認することをお勧めします。

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