サービサー(さーびさー)とは?

サービサーは、金銭債権の回収・管理業務を専門に行う会社のことを指します。債権回収会社とも呼ばれ、金融機関や一般企業から債権を譲り受けたり、委託を受けて回収・管理を行います。不動産取引に関連する債権の回収・管理も、サービサーの重要な業務の一つです。

サービサーの基本情報

定義 金銭債権の回収・管理業務を営業する者
別称 債権回収会社
主な業務 金融機関や一般会社からの債権回収・管理(譲受または委託)

サービサーの法的根拠

根拠法 債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)
公布年 1998年(平成10年)10月
許可制 法務大臣の許可が必要

サービサーの業務規制

  • 人を威迫する行為の禁止
  • 私生活・業務の平穏を害する言動の禁止
  • 暴力団員等の業務従事・補助使用の禁止

サービサーと弁護士の違い

サービサー
  • 法務大臣の許可が必要
  • 株式会社に限定
  • 債権回収・管理を主な業務とする
弁護士
  • 委託を受けて回収・管理を行う場合は許可不要
  • 個人または法人
  • 債権回収・管理は業務の一部

サービサーの役割

不良債権の処理 金融機関の不良債権処理を支援
債権管理の効率化 専門知識を活かした効率的な債権管理
企業の財務改善 一般企業の債権回収業務の効率化に寄与
不動産取引の円滑化 不動産関連債権の適切な管理・回収

サービサーが扱う主な債権

金融機関関連
  • 住宅ローン債権
  • 事業者向け融資債権
不動産関連
  • 賃料債権
  • 不動産売買代金債権
その他
  • クレジットカード債権
  • 売掛金債権

サービサーに関する注意点

許可の確認 債権回収を依頼する際は、適切な許可を持つサービサーかどうか確認が必要です。
回収方法の適切性 違法な回収方法を用いていないか注意が必要です。
個人情報の取り扱い 債務者の個人情報が適切に管理されているか確認が重要です。
コスト考慮 サービサーを利用する際のコストと回収可能性を比較検討する必要があります。

サービサーは、専門的な知識と経験を活かして、効率的な債権回収・管理を行う重要な役割を果たしています。特に不動産取引に関連する債権の回収・管理においては、サービサーの存在が取引の円滑化に寄与しています。

一方で、債権回収の方法や個人情報の取り扱いには厳しい規制があり、サービサーを利用する際は、適切な許可を持つ会社であるかの確認や、回収方法の適切性のチェックが重要です。債権の回収・管理を検討する際は、サービサーの利用も選択肢の一つとして、専門家のアドバイスを受けながら慎重に判断することをお勧めします。

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