地目(ちもく)とは?

地目とは、登記所の登記官が決定した土地の主な用途を示す分類です。これは土地の法的な性質を表すもので、不動産取引や土地利用計画において重要な役割を果たします。

地目の基本情報

定義 登記簿に記載されている土地の用途・種類
決定基準 現況と利用状況に基づいて決定
記載場所 土地登記簿の表題部に記載

地目の種類

地目は以下の23種類に限定されています。

  • 宅地
  • 学校用地
  • 鉄道用地
  • 塩田
  • 鉱泉地
  • 池沼
  • 山林
  • 牧場
  • 原野
  • 墓地
  • 境内地
  • 運河用地
  • 水道用地
  • 用悪水路
  • ため池
  • 井溝
  • 保安林
  • 公衆用道路
  • 公園
  • 雑種地

地目の重要性

土地利用の規制 地目によって土地の利用方法が制限される場合があります。
権利移転の制限 田や畑など、特定の地目では権利の移転が制限されることがあります。
課税評価 固定資産税の評価において、地目が考慮される場合があります。
開発計画 土地開発や都市計画を行う際の基礎情報となります。

地目に関する注意点

現況との不一致 登記簿上の地目と実際の土地利用状況が異なる場合があります。
地目変更 土地の利用状況が変わった場合、地目変更の登記が必要になることがあります。
法的制限 特定の地目(例:農地)では、利用や売買に法的制限がかかる場合があります。
取引時の確認 不動産取引の際は、地目を十分に確認することが重要です。

地目の活用

不動産取引 取引対象の土地の性質を理解するための重要な情報源となります。
都市計画 地域の土地利用状況を把握し、計画を立てる際の基礎データとなります。
固定資産評価 固定資産税の評価額算定の際の参考情報として使用されます。
土地利用計画 個人や企業が土地の利用計画を立てる際の基本情報となります。

地目は、土地の法的性質を示す重要な指標です。不動産取引や土地利用を検討する際は、必ず地目を確認し、その意味と影響を十分に理解することが大切です。

また、実際の土地利用状況と登記簿上の地目が異なる場合もあるため、現地確認と合わせて総合的に判断することが重要です。地目に関する疑問や変更の必要性がある場合は、法務局や不動産の専門家に相談することをおすすめします。

不動産用語集に戻る

不動産用語をキーワードで検索

「あ行」の不動産用語一覧

「わ行」の不動産用語一覧

ページトップへ