検査済証(けんさずみしょう)とは?

検査済証とは、建築基準法に基づいて行われる工事完了検査に合格した建築物に対して発行される重要な書類です。

この文書は、建築物が法令に適合していることを証明する公的な証明書となります。

検査済証の概要

発行者 建築主事または指定確認検査機関
発行時期 工事完了検査に合格した後、7日以内
目的 建築物が法令に適合していることの証明

検査済証発行までの流れ

  • 1.工事完了届の提出

    建築主が建築工事の完了を届け出ます。

  • 2.完了検査の実施

    建築主事等が工事完了検査を行います。検査は申請受理日から7日以内に実施されます。

  • 3.検査結果の判断

    工事が建築基準法などの法令に適合しているかを判断します。

  • 4.検査済証の発行

    法令に適合していると認められた場合、検査済証が発行されます。

検査済証の重要性

法令遵守の証明 建築物が建築基準法などの法令に適合していることを証明します。
使用開始の条件 原則として、検査済証が発行されるまで建築物を使用することはできません。
不動産取引での活用 中古住宅の売買時に、建物の適法性を確認する重要な書類となります。
建物の安全性の保証 検査済証の存在は、建物の安全性や品質を示す一つの指標となります。

検査済証に関する注意点

保管の重要性 検査済証は建物の歴史を示す重要書類であり、大切に保管する必要があります。
紛失時の対応 検査済証を紛失した場合、建築主事等に照会して情報を確認することができます。
検査済証がない場合 古い建物など、検査済証がない場合もあります。その場合、建築確認申請書や図面などで適法性を確認する必要があります。
増改築時の注意 建物の増改築を行った場合、新たに検査済証を取得する必要があります。

検査済証は、建築物の適法性と安全性を証明する重要な書類です。建物の所有者や不動産取引に関わる方々は、この書類の重要性を理解し、適切に管理・活用することが大切です。

また、建物を購入する際には、検査済証の有無を確認することで、より安心して取引を進めることができます。

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