元利均等返済方式(がんりきんとうへんさいほうしき)とは?

元利均等返済方式は、住宅ローンなどの長期借入金の返済方法として広く利用されている方式です。

この方式の最大の特徴は、返済期間を通じて毎回の返済額(元金と利息の合計)が一定になるよう設計されている点です。

元利均等返済方式の仕組み

一定の返済額 借入当初から完済まで、毎回の返済額(元金+利息)が同じ金額になります。
元金と利息の割合の変化 返済が進むにつれて、返済額に占める元金の割合が徐々に増加し、利息の割合が減少していきます。
計算方法 複雑な計算式を用いて、返済期間全体で返済額が一定になるよう設定されます。

元利均等返済方式のメリット

返済計画の立てやすさ 毎回の返済額が一定であるため、長期的な家計の見通しが立てやすくなります。
初期の返済負担が軽い 元金均等返済方式と比べて、返済開始直後の返済額が少なくて済みます。
収入増加に合わせた返済 将来の収入増加を見込んでいる場合、初期の負担を抑えられるこの方式が適しています。

元利均等返済方式のデメリット

総返済額が多い 元金均等返済方式と比較すると、返済期間全体で支払う利息の総額が多くなります。
元金の減少が遅い 初期の段階では利息の占める割合が大きいため、元金の減少ペースが遅くなります。

元金均等返済方式との比較

元利均等返済方式の対となる方式が「元金均等返済方式」です。

元利均等返済方式 毎回の返済額(元金+利息)が一定
元金均等返済方式 毎回の元金返済額が一定で、それに利息が加わる

元金均等返済方式では、初期の返済額が大きく、時間が経つにつれて返済額が減少していきます。一方、元利均等返済方式では返済額が一定ですが、総返済額は元金均等返済方式より多くなります。

選択の際の注意点

長期的な家計計画 将来の収入見込みや生活設計に基づいて、どちらの方式が適しているか検討しましょう。
返済負担の許容範囲 初期の返済負担を抑えたい場合は元利均等返済方式、総返済額を抑えたい場合は元金均等返済方式が適しています。
借入期間 長期の借入の場合、元利均等返済方式と元金均等返済方式の差が大きくなる傾向があります。
繰上返済の予定 繰上返済を予定している場合、元金均等返済方式のほうが有利な場合があります。

元利均等返済方式は、返済額の予測がしやすく、初期の返済負担が比較的軽いという特徴から、多くの人に選ばれています。特に、住宅ローンのような長期かつ高額の借入れでは一般的な選択肢となっています。

ただし、総返済額の観点からは元金均等返済方式のほうが有利です。自身の収入状況や将来の見通し、生活設計などを十分に考慮した上で、適切な返済方式を選択することが重要です。

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